OpenBlocks IoT BX1にシリアル接続する
OpenBlocks IoT BX1 は給電用USB ケーブルがシリアルケーブルを兼任しています。
今回はMac/Windowsそれぞれからシリアル接続する方法を紹介します。
Mac(GNU Screen)編
Mac からは GNU Screen を使ってシリアル接続します。
$ screen /dev/cu.usbXXXXXXXXXXXXXXXXXX(デバイスによって異なるのでタブキーで候補表示させて入力する) 115200 -L
GNU Screen のライバル?の tmux は残念ながらシリアル接続に対応しておりません。
screen has builtin serial and telnet support; this is bloat and is unlikely to be added to tmux. https://raw.githubusercontent.com/tmux/tmux/master/FAQ
Windows 編
端末エミュレータ
からシリアル接続します。
端末エミューレータの設定
各端末エミュレータは次の表のように設定します。
項目 | 値 |
ボー・レート | 115200 |
データ | 8bit |
パリティ | none |
ストップ | 1bit |
フロー制御 | none |
デバイスマネージャーからシリアルポートを確認
Windowsのデバイスマネージャーを確認するとOpenBlocks BX1のシリアルポートは「USB Serial Port(COM6)」と表示されていました。端末エミュレータからの接続ではこのポートを利用します。
Windows(Tera Term)編
次のスクリーンショットのように設定入力し、接続するだけです。
「ポート(P)」は「COM6」です。
認識しない時はUSB-シリアル変換ドライバーのインストール
シリアルポートを認識しない場合、ドライバーが正しくインストールされていないことが考えられます。 FT232RでUSB-シリアルの変換を行っているため、 下記サイト(FTDI ltd.)から仮想COMポート(Virtual COM Port/VCP)ドライバーをダウンロードし、インストールします。
http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm
Windows(PuTTY)編
次のスクリーンショットのように設定入力し、接続するだけです。
「Serial line to connect to」は「COM6」です。
接続確認
OpenBlocks IoT BX1のデフォルトのパスワードは以下です。
- username : root
- password : 0BSI0T (ゼロ・ビー・エス・アイ・ゼロ・ティー) または root
シリアル接続すると、ログインを促されます。実際にこのパスワードでログイン認証し、接続してみましょう。
1文字目の反応が悪いかもしれませんが、SSH 接続と同じように接続出来ました。
USBシリアルの低消費電力設定
USBシリアルの電源は「自動制御」か「常にON」を選択できます。 自動制御に設定すると、低消費電力に移行し、低消費電力時には、シリアルコンソールからのキー入力の最初の1打目を取りこぼします。
シリアルコンソールでの作業中は、常にONに設定しておくのがよいでしょう。
自動制御モードにする
# echo auto > /sys/devices/pci0000:00/0000:00:04.3/power/control
常にONモードにする
# echo on > /sys/devices/pci0000:00/0000:00:04.3/power/control